離婚と子供の奪い合い

離婚と子供の問題(子の奪い合い)について

このページでは、離婚と子供の問題(子の奪い合い)について解説いたします。

 

面会交流でも、小さいお子さんだと連れて行って帰してくれないというようなことがあります。それが、子の奪い合いです。離婚前であれば夫婦共同親権、夫婦とも親権を持っていますので、どちらが育てても構わないです。ですので、連れて行ってしまったからといって、何が問題なのという開き直り方をされることもあります。そういった離婚前の場合でも、もめてしまった場合は、親権を決めるというのは離婚のシーンの問題なのですが、監護者だけ決めますよとか、別居している夫婦の間で、どちらが子どもを育てるかを決めますという審判を求めることができます。それが(1)の下の2行目のところに書いた、監護者を定める審判というやつです。これを家庭裁判所のほうに求めていただくことになります。

 

それと、その上に書いた人身保護請求というのは、これは参考までに書いただけなのですけれど、人身保護法といって、離婚とか家族の問題ではなくて、犯罪的な行為で誘拐されてしまったような場合に取り戻す手続きです。特に離婚前で夫婦共同親権の場合には、よほどひどい事例でないと、これは認められません。こういう方法もあるのですというだけと思ってください。

 

それから、離婚のときには当然、親権者が決まっていますから、問題になるのは親権を持っていないほう、もしくは監護権を、親権とは別に監護権を定めた場合には、監護権の無いほうによる連れ去りというのが問題になります。これはきちんと話し合いができていなかったり、離婚後にまたもめてしまったりということがあるのだろうとは思うのですけれども、基本的に監護権を持っていなければ、連れ去りをしてしまっても帰しなさいと言われるだけですし、下に記載したのですけれども、特に暴力的なやり方で連れて行った場合などは、誘拐罪に問われるという可能性すらありますので、これは子どもさんにも負担ですし、決して行ってはいけないことだと考えていただきたいと思います。

 

もう一つ、子どもを連れて行かれちゃったときに、取り戻すことを強制できませんかという話なのですけども、基本的に、例えば物を持って行かれてしまいましたという場合には、裁判所の手続きで執行官というお役人さんがいるのですが、執行官に申し立てをすると、執行官が持っていっちゃった人のところに行って、「あなたは権利が無いから返しなさい」と言って、返してもらっちゃうことができるのですが、子どもさんの場合は、それをやってしまいますと執行官こそが誘拐犯人みたいな形になってしまいますし、子どもさんにとって非常にストレスなので、不可能ではありませんが、通常は間接強制という方法を使います。間接強制というのは、帰さない場合には、1日辺りペナルティいくら払わなきゃいけませんよ、というような、罰金では無いのですが、ペナルティを決めて圧力をかけることで帰させるというのが間接強制、強制執行のやり方の一つになります。

 

最後になりましたけれども、ご参考までにハーグ条約というのをご紹介しておきます。これは国際結婚でできた子どもに関して、親権を有していないのに国境を越えて連れてきてしまったという場合に、もとの国に帰さなければいけないというルールを定めた条約です。条約を締結している国の間であれば、帰さなければいけないというのが原則になりますので、帰さなければいけません。もちろん例外はあります。例えば、暴力に耐えかねて出てきてしまいましたというときに帰すのは非常に大変なことなので、そういう例外はあるのですけれども、基本的には帰さなければいけませんという条約で、日本は、まだ実は締結をしていなくて、国際社会で批判を浴びているところです。

 

またちょっと国会が紛糾していますけれども、近々、批准されて、国内法も整備されると思いますので、何かこの後、近々、ニュースになると思いますので、興味のある方は勉強してみてください。